2026年9月27日
私は個人で金属加工品の卸をしていて、事業用の口座は私用と分けています。 事業用のクレジットカードも作りましたが、あまり使いません。 この2つの事実から、「分けるなら何から」を書きます。
帳簿は、何かを見ながら写します。その「何か」が通帳(入出金明細)です。 事業用の口座が1つあれば、そこに入ってくるのは売上、出ていくのは仕入と経費だけになります。 通帳の1行が、そのまま帳簿の1行です。
私用と同じ口座だと、スーパーの支払いと仕入の支払いが同じ明細に並びます。 帳簿に写すとき、1行ずつ「これは事業、これは私用」と仕分けることになり、そこで手が止まります。 分けていれば、この仕分けが要りません。
会計ソフトを使う場合も同じです。口座を連携すると明細が自動で取り込まれますが、私用が混ざった口座を連携すると、 毎月「事業主貸」(私用で使った分)の行を手で立てることになります。事業専用の口座なら、その行がほとんど出ません。
売上・仕入帳の「支払い方法」の列に「口座振替」を選ぶ行は、通帳を見れば全部出てきます。 月末に通帳と帳簿の「口座振替」の合計を見比べると、書き漏れが見つかります。口座を分けている一番の実益はここです。
私は事業用のクレジットカードを作りましたが、あまり使いません。 「作れば使うだろう」とはならない、という一つの例です。 店頭で消耗品を買う、ネットで備品を買う、という支払いが多い商売なら、逆にカードが主役になります。
カードを事業用に持つ意味は、口座と同じで「明細がそのまま帳簿になる」ことです。だから、持つなら次の2つだけ守れば足ります。
「ビジネスカード」と名の付くものでなくても、個人のカードを1枚、事業専用に決めるだけで帳簿上の効果は同じです (カードによっては規約で事業利用を想定していないものがあるので、そこは確認してください)。 ビジネスカードの利点は、限度額や、経費精算・会計ソフト連携の機能、利用明細の出し方にあります。 年会費がかかるものが多いので、カードで払う額が少ないうちは、無理に持たなくていいというのが私の感覚です。
私は税理士ではありません。事業主貸・借の扱いや、経費になるかどうかの判断は、税務署か税理士にご確認ください。 私自身の申告は会計事務所にお願いしています。